noyonoyo’s blog

老人ホームで感じたこと、気が付いたこと

認知症高齢者と家族

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認知症を発症した高齢者について第二弾です。

 

一般的に高齢者の認知症は短期記憶に問題がある場合がほとんどですと書きました。

反対に、長期記憶には問題がないことが多い。

子どものころの記憶など、細部にわたって覚えておられる。そして、それらを覚えているのだから、自分は認知症ではないと結論付けられる方もおられます。

 

認知症の方が入所してこられると、新しい環境に慣れるまでが大変です。一般的に認知症状がなくても、環境が変わると一時的に混乱して認知症状が出る場合もありますが、たいていの場合、施設での生活に慣れてくると、徐々に症状は消えていきます。

 

ところが認知症の方だと、慣れていただくのが一苦労です。

 

でもとにかく、これからはここで生活していただくわけですから、なんとかしてできるだけ支障のない日常をおくっていただく必要があります。

 

やっぱりコミュニケーションです。

 

長期記憶に問題はないことが多いので、出身地や家族のこと、若いころの生活など、できる範囲で情報を集め、そのころの話を引き出していくというのはとても有効だと思います。

 

そのためにもヘルパーとして、歴史というか、昔の生活様式を知っておくのはとても重要ですよ。「こどもをおんぶして、川で洗濯したの」なんて言われると「へえ…」ではなく「昔はそうだったんですね。洗濯できる場があって、石の上で汚れを落としたり、洗濯板を使ったりしてね…」。それだけで話が進むことがよくあります。

 

硬かった表情がいつの間にか笑顔が増え、話も弾むようになると、ヘルパーになってよかったと。仕事に誇りを持てるようになりますよ。

 

今日も ハナマル! 

 

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