noyonoyo’s blog

老人ホームで感じたこと、気が付いたこと

パーキンソンの方に歩いてもらおう

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介護の現場にいるとパーキンソン症状の方もおられますよね。

診断や症状の軽減などは医療の範囲ですが、介護現場では介助で歩いてもらうことになります。

パーキンソン症状がある方は、とにかく足がなかなか前に進みません。足が出るまで待つことにも疲れてしまいます。とかくヘルパーはいらいらしがちですが、ご本人はもっと焦っておられることを忘れないで。いったん歩き出すとスムーズに足が動きますよね。さてどうやって歩いてもらうか…。

床に線を描いて、階段状に見えるようにすると歩けるとか。といって簡単に線などかけませんよね。さてどうする。いろいろ試してみました。

その方はシルバーカーを使用しておられました。いつものようになかなか足が前に進みません。何とかリズムをとって「1、2、1、2…」というものの、結局ご本人が焦るばかりでうまくいきません。「左の膝を上にあげてみて」というと膝が上がりました。それに合わせてシルバーカーを前に押してみると体が前のめりになりますね。すると右足が出たんです!そのままリズムをとって歩いてみると、なんとびっくり。歩けたんですねぇ。私ってえらい! もちろん自分を思いっきり褒めました。