noyonoyo’s blog

老人ホームで感じたこと、気が付いたこと

介護現場のカスハラ その2

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訪問介護で、伺った時です。

その方は、ご高齢の女性でほぼ寝たきり。要介護4。食事の支度と食事介護、後片付けが主な業務でした。同性介護をご希望でした。

 

お一人暮らしですが、すぐ近くに知り合いのおじいさんが住んでおられ、その方が日々の介護を担っておられるということでした。

 

その関係性は不明です。

 

ただ、いつも訪問で伺うとそのおじいさんが来ておられます。

 

その方のセクハラにヘルパーが悩まされていました。

 

触ってくるなどは日常茶飯事、ひどいときは抱きつこうとされることもあります。当然ヘルパーは毅然とした態度で拒否しますが、どうも、ご自身ではセクハラだとは思っていない。女性はそのように扱うものだと勘違いしているようでした。

 

「今日は可愛いね」「今度一緒に旅行に行こう」「今日の業務が終わったら、あとで付き合って」など…。

「もういい加減にしてくださいっ!」帰り際に大きな声で言ったら、あとで事業所に「なんだ、あのヘルパーは。礼儀もわきまえていない。違うヘルパーに来てもらってくれ!」と怒りの電話がありました。

 

事業所内で各ヘルパーの聞き取りを行い、会議の場を設け、被介護者の方には申し訳ないけれど、撤退することになりました。

 

でも現場を知らない本部からは、各々のヘルパーの対応が下手なのでは? その場をうまく切り抜けるのも仕事だろう? もっとひどい現場もあるのに…等々言われました。

 

だからお客さまは神様じゃあないって! お互いに認め合ってこその現場だろう!

と一人愚痴る毎日を送りました。