noyonoyo’s blog

老人ホームで感じたこと、気が付いたこと

人生100歳時代の悲哀

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入居している高齢者の家族の方から相談がありました。

 

これ以上、老人ホームでの生活はできない。お金が続かないということでした。

 

入居時に際し、入居者の方がこれまで住んでいた家を処分してお金を工面したそうです。そして…そのお金を月々の支払いに充ててきたものの、思っていたよりも長生きされたため、お金が底をついてきたと。

 

入居している方はあと数年で100歳を迎えられます。

 

相談者である息子さんも70歳を超えておられます。

 

今後の自分のことも考えると、これ以上、老人ホームに支払うことができないとのことです。

 

かといって特別養護老人ホームは、空き待ちでいますぐ入居できないしというご相談でした。

 

結局、行政の福祉課で相談されることになりましたが、まだどうするか結論は出ていません。

 

どういった結論を導き出すにせよ、人生100歳時代の一つの形でもあるのです。

 

親には長生きしてほしいと願いつつ、一方で、自分たちの生活を考えると早く逝ってほ

しい。毎日が葛藤です。

 

こんな例は今後、もっと増えてくるのだろうと考えると、本当に打つ手はないのでしょうか。

 

今の生活を維持するためには年金だけでは難しい。100歳まで生きるとして1500万から3000万円の蓄えが必要との報告があり、国会でもめています。

 

年金だけの生活は無理というのは皆わかっていたこととは思いますが、自分たちの生活だけでなく、長生きする親のことまで負担としてのしかかってくる。そんな100歳時代は要らない!